2024年にかけて、さくらインターネット株式会社(3778)の株価は高騰しています。
- さくらインターネットの株価予想
- 2024年に、さくらインターネットが10,000円突破!
- なぜさくらインターネットは高騰したのか?
- 政府クラウドインフラのサービス提供事業者に採択された
- 5年間で最大1000億円模の投資
- GPUクラウドのハイレゾと連携
- 全プラン値上げ
- 経済産業省から6億円の補助金を受け取る
- 平均年収は600万円前後
- エンドポイント向けセキュリティ製品の提供開始
- 過去に急降下あり
- 連日ストップ安からの15%上昇
- 安易な空売りは危険
- 双日と画像処理半導体で提携
- 高精度迷惑メールフィルターの無料提供開始
- リッジアイがさくらのGPU環境で日本語LLM開発
- 石狩データセンター(北海道石狩市)への追加投資
- 2025年の運用開始以降にも注目
- 「ディスク暗号化機能」提供開始
- マルウェア発生源の上位にランクインすると指摘される
- 生成AI市場の急成長
- 米マイクロソフトが巨額投資
- 高専生向けプログラムを「さくらのクラウド」上で提供
- 再び上昇するか
- 経産省が5社に計725億円補助
- 株価を大きく上げる
- AI半導体1万個調達へ(従来計画の5倍)
- まとめ
さくらインターネットの株価予想
時系列を踏まえて、さくらインターネットの株価はまた高騰するのか。
今後どうなるのか、材料も含めて予想していきたいと思います。
2024年に、さくらインターネットが10,000円突破!
2024年さくらインターネットが、ついに大台の10,000円を突破しました。
20倍以上の株価高騰!
さくらインターネットは、2020年頃は500円程度でした。
それが、1万円を突破しており、わずか4年足らずで20倍以上の値上がりを見せています。
なぜさくらインターネットは高騰したのか?
では、なぜこれほどまで、さくらインターネットが急上昇したのか。
政府クラウドインフラのサービス提供事業者に採択された
さくらインターネットは、欧米企業とも戦えるハード系の技術を持ち、国内の開発にも協力しており、
2023年11月に政府のクラウドインフラ「ガバメントクラウド」のサービス提供事業者に採択されました。
5年間で最大1000億円模の投資
また、2023年6月には経済安全保障推進法に基づく「クラウドプログラム」認定の一環として、
3年間で130億円規模の投資をして、「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」を搭載した、
合計2EFLOPS(エクサフロップス)の大規模クラウドインフラを整備することを決定。
そのほかも含めて、今後5年間で最大1000億円を投じて能力を増強する方針と報じらています。
GPUクラウドのハイレゾと連携
また、さくらインターネットは、2024年1月12日に、
GPUクラウド事業を手がけるハイレゾ(東京都新宿区)との連携を発表しました。
全プラン値上げ
さくらインターネットは2024年2月19日、レンタルサーバサービス「さくらのレンタルサーバ」を全プラン値上げすると発表しました。
2024年4月10日の請求分から料金改定となります。
月額料金が1割以上あがることもあり、今後売り上げ増加が見込まれます。
経済産業省から6億円の補助金を受け取る
さくらインターネットは、2024年2月20日に、
クラウド技術を高めるために、2026年までの2年間に、
経済産業省から6億円の補助金を受け取ることを発表しました。
この補助金をITエンジニアの人件費に充てるとのことです。
平均年収は600万円前後
さくらインターネットの平均年収は600万円前後と、国内の一般的な平均年収に比べると高めです。
ただ世界で比較すると、ITエンジニアは年収1千万円を軽く超えてくるので、少ないイメージ。
この年収で良い人材が集まるのか、もしくは人件費を上げて、優秀な人材を集めるのか、気になるところです。
エンドポイント向けセキュリティ製品の提供開始
また、さくらインターネット株式会社は、IaaS型クラウド「さくらのクラウド」において、サーバーやPCなどの端末を保護する、
フィンランドWithSecure(ウィズセキュア)のエンドポイント向けセキュリティ製品「WithSecure Elements Endpoint Protection(EPP)」3種を、3月14日より提供開始すると発表しました。
各端末のアンチウイルス/アンチマルウェア機能のルールやポリシーをクラウド上で集中管理できるため、
端末ごとの設定や管理の手間をかけることなくセキュアな環境構築と運用が可能になります。
過去に急降下あり
さくらインターネットは、2024年に入り、大きな上げを見せていますが、
ここに来て、連日ストップ安も起きています。
また、過去(2016年頃)には、一時期2,000円以上の株価をつけて、
その後は4分の1の500円以下まで下がっています。
さくらインターネットの気になる点
・連日ストップ安
・高値掴みしてる投資家多そう
・含み損でも切れない
・祈るしかない状況
・押し目買いは厳しい
・PERめちゃ高い(200倍超え)
・年収は高いわけではない
・短期間に上げ過ぎた
・日経平均株価下落、住石HDも下げ
・過去にも大幅暴落あり pic.twitter.com/19sxUpyWDT— FXシスター (@fxsister00) March 12, 2024
急上昇をしても、一気に株価が下落する可能性もあり、注意が必要です。
連日ストップ安からの15%上昇
さくらインターネットは、連日ストップ安になることがありましたが、
その後は一気に15%以上も上昇するなど、激しい動きを見せています。
安易な空売りは危険
さくらインターネット
ストップ高の勢い、、連日ストップ安で
信用売り増えてたから空売りで焼かれている人も多そう
日経平均株価下落でも
安易に突っ込まない方がいいわね天井なんて誰にもわからないもの
所詮取れてもチキン利確
負けた時のリスクの方がデカイ住石HD、三井E&Sも高騰する?
— FXシスター (@fxsister00) March 13, 2024
さくらインターネットのように、
連日ストップ安でも突然株価は高騰することがあります。
なので、安易な空売りは、焼かれてしまい、大きく損をすることもあるのです。
双日と画像処理半導体で提携
2024年3月21日、さくらインターネットは、クラウド事業拡大のため、
双日グループにおけるデジタル・AI領域での協力およびGPUクラウドサービスなどで業務提携。
高精度迷惑メールフィルターの無料提供開始
2024年3月26日に、さくらのレンタルサーバおよびマネージドサーバにおいて、
Vadeが提供する予測型メールセキュリティソリューションを採用した「高精度迷惑メールフィルタ」を無料で提供開始。
AIを利用して攻撃のコンテキストを分析し、機械学習によって攻撃パターンを把握することでリアルタイムにフィッシング検知。
リッジアイがさくらのGPU環境で日本語LLM開発
2024年3月下旬に、AI・ディープラーニング技術の開発・コンサルを行うリッジアイ(株式会社Ridge-i)が、
さくらインターネットの国産GPU開発環境で、目的特化型の日本語LLM(大規模言語モデル)開発を行い、
主要な日本語ベンチマークでLlama2に次ぐ精度の検証結果を達成。
石狩データセンター(北海道石狩市)への追加投資
2024年3月下旬、さくらインターネット株式会社は、石狩データセンター(北海道石狩市)への追加投資を発表しました。
コンテナ型データセンターの取得および関連工事、石狩データセンター3号棟Aゾーンの内装・電気設備工事などで、合計48.5億円の投資規模になります。
コンテナ型データセンターは2024年6月以降の着工を予定、11月以降には運用開始。
3号棟Aゾーンは2024年9月着工、2025年5月以降の運用開始を計画しています。
2025年の運用開始以降にも注目
2024年3月末時点は、さくらインターネットの株価は日足で下げトレンドに動いています。
PER・PBRは高めですが、信用取引残の貸借倍率は1~2倍程度です。
また、さくらインターネットは、追加投資を進めており、2025年以降に運用開始も計画されています。
2024年株価下落が続いても、データセンターの新たな運用開始とともに、株価上昇も十分に考えられる展開。
日足が上昇に傾いてきた時が、また一つのポイントとなりそう。
「ディスク暗号化機能」提供開始
IaaS型パブリッククラウド「さくらのクラウド」において「ディスク暗号化機能」を2024年4月4日(木)より提供を開始しました。
自動的に暗号化することができる機能で、情報漏洩などのリスクをより低減することができます。
マルウェア発生源の上位にランクインすると指摘される
ここで注目すべきは、HYAS Infosecのレポートです。
同社が毎週公開する脅威インテリジェンスレポートでは、マルウェアによる侵害や悪意のあるエンティティによるサービスの悪用、ネットワークインフラストラクチャ内の脆弱(ぜいじゃく)性などが懸念される自律システム(AS)の情報をまとめています。
そして、HYAS Infosecは2024年4月1日(現地時間)に、週次脅威インテリジェンスレポートで、
さくらインターネットによって管理されているAS7684が、マルウェア発生源の上位にランクインすると指摘しているのです。
AS7684 – Sakura Internet Inc. (Japan)
AS7684, managed by Sakura Internet Inc., is a prominent web hosting and data services provider based in Japan. Despite its reputable services, there’s significant malware activity linked to this ASN. This raises concerns about compromised user systems or exploitation of services by malicious entities. A thorough cybersecurity investigation is necessary to mitigate these risks effectively.
以下翻訳
AS7684は、Sakura Internet Inc. が運営する、日本を拠点とする著名なWebホスティングおよびデータサービスプロバイダーです。評判の良いサービスにもかかわらず、このASNに関連した重大なマルウェア活動が存在します。これにより、ユーザーシステムの侵害や悪意のあるエンティティによるサービスの悪用に関する懸念が生じます。これらのリスクを効果的に軽減するには、徹底的なサイバーセキュリティ調査が必要です。
これが今度どのように株価に影響してくるのか・・・
生成AI市場の急成長
生成AI市場の急成長を背景にビジネスチャンス拡大が期待される状況にあり、データセンター分野に力を入れている、さくらインターネットに注目が集まっています。
米マイクロソフトが巨額投資
米マイクロソフト(MSFT)が日本でAI向けデータセンターを拡充するため日本円にして約4400億円を投資する計画を発表し、さくらインターネットの株価の追い風にもなっています。
高専生向けプログラムを「さくらのクラウド」上で提供
さくらインターネットとOLIENT TECHはパートナー協業検討に合意し、「実践教育プログラム」を「さくらのクラウド」上で提供すると発表した。
OLIENT TECHは、高等専門学校(高専)向けの学習塾事業「高専テクノゼミ」と、東京大学の技術研究知見を生かしたAI/システム開発事業を展開する、高専卒大学生が100人以上所属する高専卒東大発ベンチャー。
実践教育プログラムは、高専生がAI分野をはじめとする実践的な工学を学べる教育プログラム。
受講生は、さくらインターネットが提供するInfrastructure as a Service(IaaS)型パブリッククラウドのさくらのクラウドを活用し、プログラム内で出題される課題を解決することでAI技術などを学べる。
同プログラムは文部科学省による「高等専門学校スタートアップ教育環境整備事業」の一環で始動し、2023年4月からOLIENT TECHが開発・提供を行う。
引用元:ZDNET
「さくらのクラウド」で教育にも力を入れています。
再び上昇するか
2024年4月18日、さくらインターネット(3778)は、また徐々に上げてきています。
経産省が5社に計725億円補助
経済産業省は人工知能(AI)を開発する際に使うスーパーコンピューターの国内整備に乗り出す。
AI開発が経済安全保障の観点で重要だと判断し、KDDIやさくらインターネットなど5社のAIスパコンの整備に計725億円を補助する。
引用元:日本経済新聞
経産省が、さくらインターネットなど5社に計725億円補助することになりました。
株価を大きく上げる
経産省の補助金が好材料視されてか、2024年4月19日、さくらインターネット(3778)の株価は大きく上がりました。
AI半導体1万個調達へ(従来計画の5倍)
さくらインターネットは2024年4月19日、米エヌビディアなどから画像処理半導体(GPU)8000個を追加調達すると発表した。
人工知能(AI)の開発に使うスーパーコンピューターの整備に向け、GPUを組み込んだ高性能サーバーを増やす。従来計画と合わせて2027年末までに合計1万個のGPUを購入する。
さくらネットは23年以降、エヌビディアなどから2000個のGPUの調達を進めている。エヌビディア製のGPUの調達は世界中で競争になっており、これまでの見通しを大幅に上回る導入計画が実現すれば、成長の後押しになる。
GPUを組み込んだ高性能サーバーを28年3月末までに整備し、さくらネットが「高火力」と名付けた生成AI向けのクラウドサービスを強化する。生成AIの開発などを手がける企業にサーバーの計算能力を提供する。
24年度から30年度までにGPU以外のサーバー部品の調達や保守費用も含め、1000億円を投資する。
投資費用の半分は経済産業省が補助する。AI開発が経済安全保障の観点で重要だとみて、スパコンを国内で整備する。1000億円のうち214億円は25年3月期中に投資する。
出所:日本経済新聞
さくらインターネットが、AI半導体1万個調達する予定です。
まとめ
以上のように、さくらインターネットは政府クラウドインフラのサービス提供事業者に採択され、
補助金含めて、巨額投資を行い、IT人材も獲得して、さらなる成長を目指しています。
今後も株価は上昇する可能性もあり、注目していきたい銘柄です。
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